gas blog

読んだ本の事、見たもの聞いたこと、感じたことを書きます。サッカー好き、SF好き、漫画・アニメ好き、アナログゲーム好き

アラン・チューリングとの出会い

金曜は溜まってる有休を消化する為に、用事も無く/作らないで休みを取った。もしなんかあったら出社するつもりだったけど、何度か電話するくらいで済んだ。

夜は映画を見るつもりで出かける。

TOHOシネマズを利用することが多いのだけれど、会員だと6回みたら1回無料になる。今回は無料で「イミテーション・ゲーム」。

 

私はIT系の仕事をしているけれど、別にプログラマでも設計をするでもないし、工学の知識があるわけでもないので、アラン・チューリングの功績なんてのはよく知らないわけだが、名前は知ってた。

高校でNC旋盤の授業を受けていた時に出た話題だったろうか。講師がチューリング好きだったのかな、テストに出ない話題を何か話して名前だけ記憶に残っていたかと。「チューリングマシン」とかね。

アラン・チューリング - Wikipedia

 

十代の頃からシミュレーションウォーゲームが好きだったので、エニグマのことは知っていたし、その解読についての記事もゲーム誌「TACTICS」か何かで読んだように思う。

「クリプトノミコン」というSF小説では登場人物の一人となる。この時にエニグマの暗号解読の話しと結びついた。

クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF)

クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 

一言で言ったら飛び抜けた天才で奇人の一人だった、ということだろう。論文を評価され、大学で教えるられるコミュニケーション能力を併せ持ち、戦争の解決手段としてその才能が有効活用されたとしても、生涯は不幸なものだったのか。若くして世を去ることになり、その功績が同性愛者というだけで辱められたのだから。

軍人の規律主義とは合わず、懲罰主義的な警察機構によって裁かれた「偉人」。当時で当たり前のことは、彼にとってそうではなく、評価されにくい人間だったし、実際そのように扱われた。

 

カンバーバッチ君の演技は悪くなかった。演出は過度に盛り上げるでもなく、話しを実際には幅広い活動であったのを暗号解読に絞っている。そしてチューリングの性格決定への影響を過去描写の挿入で行い、婚約とその破棄についてもシンプルに、でも重要な要素としてうまく最後へ繋いでいる。

婚約するジョーン役キーラ・ナイトレイ、可愛いと美しいをちゃんとお化粧で表現してました。可愛い方が好きだなぁ。

 

コンピュータそのものがチューリングの存在によって何年か、あるいは何十年か進歩もしくは存在自体が変わったのだとしたら、彼を基点としたパラレルワールド物が存在しても面白いか。

 

余談なれど、天才性は同じと思われるカンバーバッチが演じた現代版シャーロック・ホームズは、現代というある種の混沌の中にあるからこそ生きたキャラクターだったのね。大戦中だったらどんな扱い受けたかな。。。

 

imitationgame.gaga.ne.jp