超人ロック
完全にただのマンガに関する感想記事ですが、超人ロックというマンガは聖 悠紀氏による1967年発表というおっそろしく長寿の(現在も連載中!)作品。好きなんですけど、実はマンガを何冊も読み始めたのはここ最近。
2013年に無性に読みたくなってブックオフで探してビブロスの1〜5巻を購入。通巻入手が困難な事情と、発売巻数が多いことも有り、紙の本はあきらめ。
当時DiGiketというところで超人ロックが電子書籍化されていたので購入。合計30冊。
最近はAmazonが取り扱いを増やしているので、ほぼ同数購入中。今後も増えそう。。。
denkaba | 漫画家 聖悠紀オフィシャルサイト。代表作『超人ロック』の情報を中心にお送りします。
この作品。
四半世紀ほど前には確かキングとかいう雑誌に掲載していたので知っていたし、立ち読み程度はしたかと。あと、その後OVAで「ロード・レオン」などを見たりしてたし。
超人ロック ロードレオン(OVA)(全3話) | 映画チャンネルNECO
ロックは史上空前の超能力を持った存在だが、すでに不死の状態にあり、物語は何千年もの間を前後しながら進む壮大なもの。姿も年齢も自在に操り転生を繰り返し、「伝説」の存在として軍や国家、そして超能力者の間に認識されている。永遠ともいえる刻の中を一人で生きている・・・。その孤独が各所に描かれつつ、時代時代に得られる友人や愛すべき人たちとの関わりが、切なさをよりいっそう演出するのです。
それまで超能力者ものとしては、私は「幻魔大戦」の愛読者だったので超人ロックを下に見てたかもしれない(^_^;)
ばしばし能力で戦闘繰り返してるだけのマンガだと思ってたけど、オタク友達に教えられてそうでもないのだということを知る。いくつか単行本を借りたりして。
超能力バトル物として戦いは繰り返され、戦争に巻き込まれ、民間人を殺してしまうことも、力を利用されてしまうこともあるロックは、常に人を助けよう、時代を混乱から救いだそう、と力を尽くし、痛めつけられ、涙し、苦闘し続ける。
いまでも著者が連載しているというのが凄い話しなんですが、最近の作品である二つのシリーズが好き。
「冬の虹(1〜4)」ではロックが地球にいて、まだ超人とはなっていない頃、様々な能力に目覚めていく時代を描いてる。
「風の抱擁(1〜7)」では”伝説の”超人ロックが、一人の女性と出会い愛し、「必ず先に死ぬ」その女性との生涯を大事にする時代を描いた物。
ロックって作品通じて朴念仁っぽいのだけれど、人を愛する事への畏れ、必ず失うことへの恐れがそうさせているだけで、本来情感豊かな人間のようで好ましい。
Amazonが出す限りは、こつこつ購入していきたいなぁと。
【余談】
そういえば1980年代すでに「超人ロック」の名を冠したゲームが発売されており、アナログゲーマーだった私はこれのゲームシステムを利用した派生版、今で言う同人ゲーム「聖矢の拳」「ばかめ(宇宙船戦艦ヤマト)」「北斗の拳」に随分遊ばせてもらった。
最初に引いた登場人物のカードにそれぞれの勝利条件が書かれていて、それを満たすのを目的とする多人数で遊ぶカードゲーム。内容については以下のサイトが熱く語ってくれてる。
http://www.geocities.co.jp/Playtown/1246/Game/Locke/Locke.html