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読んだ本の事、見たもの聞いたこと、感じたことを書きます。サッカー好き、SF好き、漫画・アニメ好き、アナログゲーム好き

「四月は君の嘘」アニメ最終回 原作もアニメも両方良かった

12月に、深夜アニメとして放送していた「四月は君の嘘」の11話、最後の何分かを偶然みて、気になった。ヒロインが最後、主人公の後ろ姿にかける言葉「ぼくがいつもそばにいて助けてあげられるとは限らないんだよ。チャーリーブラウン」。これ、完全に死亡フラグだよね、ってのが気になった。

作品の紹介文はこんな感じ。

「母の死をきっかけにピアノを弾けなくなった元天才ピアニストの少年が、一人の自由奔放なヴァイオリニストの少女と出会うことで、モノトーンだった風景が次第にカラフルに色づいていく」

 

すぐにKindleで原作マンガを買ってみたらやはり面白くて。

原作の新川直司は「さよならフットボール」で知ってた。男子に混ざってサッカーを続けようとする女子選手の話し。読み返してみると「君嘘」で同じような表現をしていた。

「君嘘」は作中の音楽が講談社公式でYoutubeに公開されていたりして、絵では表現できない音の世界を広げる試みもされているのが新鮮だった。きっと「のだめカンタービレ」なんかも同じなんだろうけど、あっちは全然知らないから。

アニメはさらにカラーで、音楽が付いて、声優が話すというジャンルだから表現の幅は大きいのだけれど、この作品は色彩表現が「カラフル」で、作品自体が「対照・対比」を意識しているので、モノクロを使ったシーンと鮮やかなシーンを使い分けてる。

ライバル二人の主人公への思いが「対照・対比」の一番の例だろうか。片方は最強の存在として自分が追い続けることを望み、片方は憧れの存在である主人公がコンクールの為に譜面通りに引き続けることを否定する。同じ演奏を聴いても二人の感想は全く異なる。片方は「帰ってきた、俺の、最強の存在が!」と喜び、片方は「帰ってきた、つまらない、完璧な演奏が」と嘆く。

作品を貫くこのテーマ。最終回予想通りの展開で、キチンと終わる。

月刊マガジンの2,3月号をKindleで読んで終わりは知ってたけど、やはり涙が出てしまった。年をとって涙腺緩くなっているなぁ〜。

主人公の演奏による「告白」。

ヒロインの手紙による「告白」。

なぜヒロインは主人公の演奏にこだわっていたのか・・・。
泣けます。

 

マンガの表現をアニメ的にうまく処理していたこの作品。最終回はマンガとは違った演出(台詞がなくなったり、場面が違ったり)が多かったけれど、これは原作者もありだと思ったんではないか。

元々表現の可能性が違うのだから、これくらいの違いはあっていい。

そう思えるアニメーション作品だった。

たくさん見るわけぢゃないけど、こういうのがあるから原作マンガ有りのアニメも最近は侮れない。というかむしろ期待できるのか。

 

四月は君の嘘(1)

四月は君の嘘(1)

 

 

Kindle版で1〜10巻まで買ってるし最終巻も買うけど、特典付きの紙の本も買ってしまうことにしました。。。。